8月7日(土)・8日(日)、福知山市大江町あしぎぬ大雲の里で、ふるさと再生懇談会の呼びかけ人の合宿が開催されました。参加したのは再生アピール呼びかけ人とまちづくり関係者17人。
今後の活動の在り方を討論し、地元の鬼力の由良川夏祭りを楽しみ、大江で頑張る方からのお話を聞き、地産のおいしいものを食べ、文化財の大雲記念館に宿泊し…ととても中身の濃いものになり、" ふるさと再生京都懇談会”として運動を広げていくこととなりました。
先ずはじめに呼びかけ人の田中康夫さん、渡邊信夫さんからふるさと再生懇談会の活動プランについて問題提起があり、討論の結果、この会の名前を「ふるさと再生京都懇談会」とすること、これまでの呼びかけ人を中心に世話人を置くこと、世話人の代表者を田中康夫さんにお願いすること、申し合わせ事項を作成し、ふるさと再生アピール賛同者の皆さんに会員登録を呼びかけ、ふるさと再生・まちづくり運動に貢献するため、情報を収集し、交流や学習を深めていくことになりました。
会の名称についても様々な意見が出されました。「ふるさと」について持っているイメージは様々です。農山村、自分の生まれたところ、自分が今住んでいるところ…。その全部をひっくるめてふるさとと呼ぼうということになりました。都市も農漁村も人々が暮らしているところ、そこがふるさとです。
そして、再生は回帰ではなく、新しく作り上げるイメージです。
全国の運動との連帯を意識して、京都懇談会としました。
京都府内には、ふるさと再生、まちづくり運動があちこちでとりくまれています。様々な教訓や感動的なエピソードに満ちています。その情報を収集し、交流を広め、運動の発展に役立てる組織にしたい。
ということで、アピールの呼びかけ人を中心に世話人を作り、アピール賛同者にも会員登録を呼びかけます。年会費1000円、カンパも受け付けます。
交流や視察シンポジウムなど行事は参加者の自弁が原則です。
つながりを大切に、楽しいことを大切にします。
■宿泊はあしぎぬ大雲の里
私たちが泊めていただいた大雲記念館は、平野銀行(京都銀行の前身)の頭取の旧邸宅。平野氏から寄贈を受けた邸宅を地域の交流・学習・研修の場として活用。京都府指定文化財にもなっています。懇談会呼びかけ人の渡邊さんや、現大山崎町長真鍋宗平さんも保存に尽力されました。隣の大雲塾舎の設計や箸袋やコップにデザインされている、可愛い鬼河童のキャラクターもさんの作だとか…守備範囲の広さにビックリしてしまいました
■地元のおまつり「鬼力由良川夏まつり」にも参加
7日の夜は鬼力由良川夏まつりに参加。
大江でまちづくりに奮闘している皆さんが、太鼓をたたいたり盆踊りをしたり、焼きそばを焼いたり頑張っておられました。
私たちもビールを片手に散策。花火も素敵。
個人の方々も「孫が誕生した」だの「結婚何周年」だのを記念してスポンサーになっておられるそうです。
■大江のおいしい者を満喫
夜の懇親会には地元から特産手長エビなどの差し入れ。大雲の里のレストラン鬼力亭にはエゴマ製品も売られています。健康にも良いエゴマドレッシング、おいしくいただきました。
■大江のまちづくりもちょこっと見学
毛原の村づくりの話を聞いて感激した私たちは、帰りの昼食をウエディングレストランOZ(オズ)でとることに、グランドワークで整備したビオトープ池も見ることができました。
因みにOZ(オズ)のイタリア料理は大変おいしかったです。値段も手頃。
懇談会で準備していた報告に加え、討論の中でも各地の取り組みに触れることが出来ました。
福知山市職の松下卓充さんからの報告
2006年1月1日、三和町、夜久野町、大江町を編入合併した福知山市の合併。合併の理由は、財政的に3町の単独での存続は無理というものでした。
ところが合併特例債を当てによる突出した普通建設事業費、開発中心の財政運営の中で財政運営も改善されず、きめこまかな3町の施策もなくなって、地域の疲弊が進んでいます。
福知山市職員組合は、財政分析と暮らしの要求アンケートによって具体的に現状をつかみ、地域協議会・地域自治区を置くことや、住民への積極的な情報発信を進めることを提案しています。
過疎化と高齢化が急速に進む毛原地区。農地の保全が困難に。また、高齢化と人口減少によって、集落の維持さえ困難な状況が予測されます。
このような中で、集落話し合い運動で集落の将来像を語り合い、地域の宝、棚田をとおして都市住民と交流。都市住民や企業の力も借りて棚田を守り村を守るために奮闘されています。
討論の中では亀岡まちづくり研究会が、まちづくりに関わる人々と対話や交流を続けていること、亀岡市保津町のいい話も聞くことが出来ました。
南山城村でも地域再生プロジェクトの運動が、若者も巻き込んで繰りひろげられています。