旧大江町では、昭和57年から行政と住民が一体となり、大江山鬼伝説を生かした個性豊かな地域づくりとして「大江山酒呑童子」が開催される。
以後、住民参加のもと、地域資源の再発見を通じ地域興し活動の気運が盛り上がり、各地域で活性化を目指した取り組みが広がる。
■村づくりの取組経過
- 平成2年から4年(3ヵ年)集落話し合い運動推進事業
集落の将来像について話し合いを重ね方向性を確認する。
- 平成8年 近隣の地域づくり事業(ふるさと水保全モデル事業)の視察
- 平成9年から平成11年(3ヵ年)「ふるさと水と土ふれあい事業」
- 平成9年 グラウンドカバープランツ事業の実施
畦畔管理の省力化と景観形成(アジュガ、アークトセカ、芝桜などの)植栽)
- 平成9年 棚田農業体験ツアー開催
都市住民との交流により農業農村についての理解を深める。
- 平成9年 起業の誘致
ウエディングレストランOZ(オズ)の開業
- 平成10年 棚田オーナー制度実施
都市住民の参加で農地の保全を図る。
- 平成12年 グラウンドワークの実践 :ワークショップによる住民・企業・行政が一体となった村づくり計画の策定。毛原地区が中心となり、行政、民間企業と連携しながら地域活性化に向けた事業を展開する。
◆ こうした、都市農村との交流事業の取り組みが評価を得て、平成11年に農林水産省の「日本の棚田百選」の認定を受ける。
■棚田農業体験ツアー
- 実行委員会: 地元毛原地区、緑と伝説の大江塾、大江で地酒を造る会、行政の四者で実行委員会を結成し、各組織の持ち味を生かした取り組みを展開するなかで、農業体験、都市住民との交流を通じて参加者と地元が一緒になって農業・農村を考え行動するきっかけづくりとしている。
- 平成8年 集落話し合い (方針の決定)
- 平成9年 実行委員会設立 第1回棚田農業体験ツアー(会員28組)
- 平成10年 第2回棚田農業体験ツアー(会員3組)以後今日まで会員は3組程度と少なく推移している。
- キャッチフレーズ:「日本の棚田百選」の棚田で酒米を作って地酒を呑もう!
- 年会費: 3万円 ・募集人員:20組
- 特 典: (1) コシヒカリ20㎏ (2)地酒「大鬼」2本 (3)地元産の農産物 (4)宿泊施設割引券
- 課題: ①会員の確保に向けたPR、特典の充実を図る。②地元に経済的効果が生まれる。