ふるさと再生京都懇談会in美山鶴ケ岡地区取材レポート-2012年3月24日(土)~25日(日)

地域再生のそばづくりと地域振興会の活動

-「ごんべの会」の活動や地域振興会の近況から学ぶ-

 今回の「ふるさと再生京都懇談会」の地域懇談会は3月24日(土)~25日(日)にかけて、南丹市美山町鶴ケ岡地区を中心に行われました。
 地元との交流と地域振興にかけた思いを、京都自治労連北部センターの岡部作男さんのレポートでお送りします。

3月24日土曜日、ふるさと再生京都懇談会の呼びかけた、美山町鶴ヶ岡地区で活躍する「ごんべの会」
の活動見学に参加しました。三和町からは約60km、合併前に作られた地域の拠点「鶴ヶ岡地域振興会のタナセン」に集合。向かいの休園になっている保育所で、地域振興会のとりくみ、
「京都美山ごんべの会」の活動について、会長以下役員のみなさんと懇談交流しました。役員には地元住民であり、旧美山町、和知町職員で
今は南丹、京丹波で活躍する元組合役員も参加。
地域で中心的に頑張る姿が印象的です

近年、地域の寂れは進んでいます。鶴ヶ岡でも小学生は22人、5年後には統廃合も検討されているそうです。02年地区全体が減反政策で「今年は米が作れ
ない」という年の正月の一杯のみで、「昔は地域にあった水車を作ろう」と一気に盛り上がり1年で水車と水車小屋を作り上げた事。
京都市内の蕎麦屋さんとの交流を通じて始めた、鶴ヶ岡産のそばつくりの「ごんべの会」の活動。近年は鹿被害で収穫に苦労している
様子や、そば打ち講習、地域のイベント参加、昔から峠を越えて往き来があった綾部上林の仁王の湯周辺で開かれるお祭りへの参加など様々なとりくみの実践を聞きました。現地の水車を見学し、最後に初心者には比較的簡単という2:8の「そば打ち」を体験。講師の教えに従ってそばを練り、棒で広げ、折りたたんで切ります。手につく、
うまく広がらない、切り幅はバラバラと悪戦苦闘するもなんとか作り上げました。家に持って帰ってザルにして食べれば美味しい事この上なく手作り最高、そば打ちにはまりそうです。全体の参加者は、
「きぐすりや」に移動し、地域の人を交えた夕食交流会で大いに盛り上がったとの事。

通い参加の2日目は、平屋の道の駅、かやぶきの郷、おもしろ農民倶楽部の手作りハム工房を見学、地域への想いをもってとりくむ様々な活動に接しました。午後には南丹市園部
の風レンズ風車を製造販売する共立機工に設置された風力発電の装置を見学し終了しました。
それぞれの地域に住み暮らしている人自身が、地域の絆をたいせつに苦労し様々試行錯誤しながら取り組んでいます。特別な事ではなく、日常の中からよいものを見つけ、町の人とうまく連携している様子が
よく伝わりました。
一気に解決する策はありません。地域で経済がまわるような仕組みを作り上げる事。地域で生活が成り立つようにする事の重要性を改めて認識しました。
北部専任オルグ岡部作男
…………ふるさと再生京都懇談会取材班レポート20120324-25…………

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