7月27日新日本婦人の会京都府本部主催の「渡辺信夫さんと訪ねる京都の再生可能エネルギーPartⅡ」に参加しました。
因みに渡辺信夫さんはふるさと再生京都懇談会の世話人です。
まず感動したのは、水力発電機を作るまでの経過でした。
主幹教諭足立善彦先生は、工業高校の教育の在り方として効率・技術優先を見直し、里山の自然がもっているエネルギーに着目したものにしなければと思われたそうです。
そこで、伏見区を知ることからはじめ、3つのゴミの山を生徒達と地域のNPOの力で撤去して展望台とビオトープをつくりあげ、深草トレイルとして整備しました。
そのような取り組みの中で、太陽光・風力・水力による発電に挑戦してみる、そして成果は地域に返すという取り組みがされたのでした。
伏見工業高校の水力発電機は名前を「発電螺はつでんにし」といい、持ち運べるもので直径50cmの螺旋型の羽が4枚付いた螺旋型水車といわれるものです。
もともと北陸地方にはこの螺旋型水車が存在したのですが、羽の角度など実験により、より効率的になるようにし、「コーナン」で手に入る素材で作り上げることが出来、軽量で持ち運びが出来るように考えられています。なかでも螺旋の羽の曲面は生徒の寺川君の優れた着想によって得ることが出来ました。
螺旋水車の特徴は沢山の水量を必要としない(水深2cm)ことなので用水路等に持ち運んで発電することが可能です。
この水車は実際に美山の里山舎と宮島振興会により「オーナー制度」を実施し都会との交流を図りながら、小水力発電とコミュニティー作りを共に進めようという計画になっています。また海外でも開発途上国の発電資材としても注目されているそうです。
参考:自然エネルギーhttp://www.kyoto.zaq.ne.jp/rosso82/energy/
(足立先生の取り組みを知ることが出来ます。)